小さくて無名で、出たところで何の見栄も張れない。そんなライブハウスが、どうやって他店と勝負しているというのか…。
どうも、JAM SESSION店主の、村田です!
私も若い頃は、音楽活動をやっていたりもしていたんですよ。
ミュージシャンになりたくて!
大学を中退して音楽学校に通ったんですが、いや〜なかなか楽器が上手くならずに、何も達成できずに時ばかりが過ぎていきましたね。
音楽活動云々よりも、バイトで生活しているだけみたいな感じでした…。
昼間に一生懸命楽器の練習してから夜の飲食店のバイトに行っていたんですが、練習に夢中になって遅刻したり、それで怒られたりとかね…(苦笑)。
そうこうしているうちに、人のご縁でやっと音楽の仕事にありついて、ほんの短い間ですけど演奏で稼げる道に身を置くことができました。
…が、あまりにも稼げなくて、結局音楽の世界からは足を洗ってしまったんです…。
月の半分がミュージシャン、月の半分が飲食店のバイトで、バイト代の方が稼ぎがいいじゃん…みたいな。
そんな、諦めと挫折の20代でした。
でも、夢を見たことも、夢を追って頑張ったことも、そこに到達して現実を知って幻滅したことも、全てが自分の糧になっていると思います。
だから、諦めて挫折したことはすご〜く後悔しているけど、しているんだけど、していないってことにしておいて下さい(苦笑)。
いや、むしろ諦めずにミュージシャンを続けていたら、今ごろ社会性はないわ金はないわ社会的信用もないわで、近寄り難い長髪の変なオジサンになってた可能性が高いので、これはこれでよかったのだ(爆笑)!!
そして、音楽の世界から足を洗ってからが、本当の私の音楽生活だって、思っています。
もうアマチュアで生きていくんだって決めてから、むしろ音楽活動を頑張り始めた気がします(笑)。
諦めたから、何も気負うこともなく、純粋に楽しめましたね。
その後の音楽活動はオリジナル曲を作ってライブをやってって感じでして、ライブハウスは大きいところも使いましたが、費用対効果とか自分の集客力とかを鑑みて、小規模でもちゃんとしているところが好みでしたね。
それが、今のうちの店の原型につながってくるんですよ。
小規模だけど機材充実、手抜きなしのPAオペレート、です。
照明だって、うちと同じ様な小規模店にはどこにも負けない様に、ギラギラさせてます。
自分がこんなライブハウスでライブをやりたい、っていうのを体現しているのが、JAM SESSIONなんです。
ここに訪れてくださったみなさん、バンドをやられているんですよね?
バンド練習、日頃から頑張っていると思うんです。
頑張って上手くなって、その成果を披露するべくライブをやりたいんですよね?
ところでみなさん、どんな基準で使うライブハウスを決めているんでしょうか…。
①あの人気アーティストもインディーズ時代に使っていた、有名なライブハウス。
②音楽関係のお友達がみんな出ている、人気のライブハウス。
③ノルマなしとか激安とか、とにかく経済的な負担がないライブハウス。
そんな感じでしょうか。
①の、ブランド力のあるライブハウスに憧れるのは、わかります。
ブランドが大事って人、多いですもんね。
②の人気のライブハウスがいい、っていうのも、わかります。
社会的信用がありますよね。
よくわからないけどみんなが使ってるから大丈夫だろう、みたいな。
③の、とにかく値段、っていうのもわかります。
特に集客できないバンドさんは(笑)、こういうところじゃないとライブできないですもんね。
でもJAM SESSIONって、言ってみれば、それらのどれにもあてはまらないかな…。
まず、ブランド力がないどころか、ライブをやる場所だっていうのを世間のみなさんがよくわかってないですよね。
みんな、うちの店の存在すら知らない。
そして、音楽仲間がみんな使っている、という状況でもない。
まぁ今は月に20バンドくらいはライブをやってくれていますが、元々ライブよりもセッションで訪れる人が多い店なんです。
みんな、セッションしには、来てくれるんですけど…。
そして、決してノルマなしとか激安とかではない。
普通に、お金額取っちゃいます。
それでも、JAM SESSIONをライブで使ってくれる人はもちろんたくさんいますし、その人たちが何回も使ってくれるんです。
バンドさんのリピート率は、日々上がってきている様な状況です。
その理由も、私はちゃんとわかっています。
その人たちは、うちの店の価値を、わかってくれているんです。
みなさん、せっかくバンド練習を頑張っているんだから、その成果をちゃんとお客さんに観てもらいたいはずだと思うんです。
練習の成果を発揮して、かっこいい、って、言って欲しいですよね。
そのためには、やっぱりちゃんとした音のバランスでライブをやった方がいいと思うんです。
ボーカルが聞こえない、ギターソロが聞こえない、じゃ、ライブをやっている意味がないんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか?
私は少なくとも、そう思うんです。
でも、私も自分の音楽仲間やお客さんのライブを観に、色んなライブハウスに行くんですが、まぁボーカル聞こえない、ギターソロなんて全然聞こえない、ベースばっかりでかくて椅子が振動している、みたなライブのなんと多いことか…。
知人でかつてはPAをやっていた人が言っていんですが「素人ってとにかく低音出しとけば、音がいいって言うよね」と…。
まぁそんな感じでベースの音ばかり出したりとか、するんでしょうかね。
私はそんな音のバランスの悪いライブはダメだと思うんですが、みなさんはどう思うんでしょうか?
まぁ、そこら辺が気にならない人ももちろんいて、その人にとっては問題はそこじゃない、と。
音の良し悪しはわからん、でも有名ライブハウスだから箔が付くし、みんながそこでライブをやるから、っていうことでそこでライブをやるのでしょう。
美味しいかどうかは自分ではよくわからないけど、あのラーメン屋はみんなが並んでいるから自分も並ぶ、みたいな話はよくあります。
世の8割の人は、自分で価値判断をするのではなく、人の行動を見て自分もそれをなぞると言われていますね。
バンドワゴン効果と言って、日本人はその傾向が強いとか…。
とある超有名な、ブランド力のあるライブハウスの話です。
そこは、ノルマ的なものはうちの3倍です。
その3倍の値段でも、みんな出たがるそうです。
ですが、そこって、大体ボーカルが聞こえないし、ギターソロなんて全然聞こえないんですよ。
そして、ブッキングだとバンドごとに音のバランスがガタッと違う…。
バンドごとに音色は違う訳ですから、ある程度バランスが違って当たり前ではあるんですが、あるバンドはベースが全く聞こえない、あるバンドはベースばかりがやたらと爆音、みたいな、「これ、何も調整してないんじゃないの」ってくらいのバラツキなんですよ。
そこのライブハウスって何回行っても、ちゃんとPA操作しているのか疑わしい感じのバランスの悪さです。
でも、バランスが悪くても、みんな「すごく高い」ノルマを払って、そこに出たがるんですね。
もちろんそういう人たちにとっては、ブランド力のある有名なライブハウスに出られるっていうことが嬉しいんであって、音のバランスなんかは大した問題ではないのです。
そもそも趣味でやっているアマチュアのコピバンなら、音のバランスとかシノゴノ言うのもナンですからね。
「好き」なものは感情で、「必要」なものは理性で買いますよね、人って。
だからそういう人たちって、むしろ「ガチ」の「ライブやりたい人」なのかも知れません。
音がいいとかどうとかという実質よりも、ブランドとか憧れとかで、感情的に「これを買う」と決める!!
でも、うちの店でライブをやってくれる人っていうのは、また別の価値を認めてくれているんです。
それが、うちの真摯なPAオペレーションなんです。
こちらが提供しているのは、実質の部分です。
いや、もう、実質以外に提供できるものがないんです。
ブランド力なし、知名度なし、特に人気なし…なので。
そんなうちの店の実質の部分に価値を感じてくれる人にしか、うちの店を使う理由はない、ということです。
そこを求めてくれない人にとっては、小さくて無名の、出たからといってなんの見栄も張れない、全く価値のないショボイライブハウスでしかないのです、残念ながら…。
そして価値がないから、ノルマなしのハコと比べられちゃうんですね。
あっちは格安だったよ、あっちはノルマなかったよ、って…。
うちの店でライブをやってもらう時は、PAオペレートは店主である私がやっているんです。
私は、使ってくれるバンドさんの、一番いい状態を作りたいという思いでPAオペレートをしています。
歌ものならボーカルがしっかり聞こえて当たり前、ギタリストさんがギターソロをカッコよく披露できる様にちゃんと音量を上げる、ということをしています。
バンドさんの方でバランスが悪い時には、あるパートの音量を下げてもらったり、音色の部分で低音を削ってもらったり、中域を上げてもらったりと、こちらからの注文もします。
そういったことによって、聞こえる聞こえないが結構変わってくるものなんです。
それらをもって、やっとバランスが取れるんです。
ライブハウスの音のバランスの悪さは、実は別の文章でも書いているんですが、
①PAさんの実力不足
②PAさんの手抜き
③PAさんがバンドさんとコミュニケーションを取らない
の3つのどれかだと思います。
①の実力不足は、まぁどうすることもできないし、利用するバンドさんもそこまではわからないだろうから、まぁ仕方がないです。
たまたまそういうPAさんに当たってしまったら、残念でした、ってなもんです。
②の手抜きは、特にブランド力のある有名ライブハウスだと、結構やられていることも多いのではないかと思います。
アマチュアだからとなめられていると思いますし、そうでなくても、ブッキングで5バンドとかそれ以上とかバンド数が多い時はPAさんも疲れちゃうから、全バンドに真剣に向き合うのには無理があるんです。
100m走を5〜6回本気で走れ、と言われても、絶対に本気で走れないですよね。
そして③です。
私は真摯なPAオペレートが信条ですので、音量を上げてとか下げてとかいうのをしっかりとバンドさんに伝えて、お願いしています。
が、多くのPAさんがそこを面倒くさがって、何も言ってこないんじゃないかと思います。
音のバランスが悪いのに、バンドさんにどこをどうして欲しいとか、言わない…。
それは、「ギターの音が大きいので下げてくれ」なんて言おうものなら「オレはお客様だぞ」とばかりに反発してくるバンドさんが実際にいるからなんです。
そういう面倒くさい状態を避けたいというのが、人情というものです。
言って反発されるくらいなら、何も言わないで済ませたいんです。
だから音のバランスが悪いままで、ライブをやるハメになるんです。
それでお金だけは取るっていうんだから、それはちょっと誠意がないなぁと思うことがあります。
まぁ、個人的な感想でしかないんですが…。
そういった不誠実に対するアンチテーゼ、でもないですけど(笑)、私はとにかくバンドさんとしっかりとコミュニケーションをとって、バンドさんの実力をなるべく100%に近い状態で発揮して欲しい、って思っているんです。
聞こえるべきが聞こえないとか、何かが爆音で耳障りだとかでは、PAさんがPA卓の前にいる意味がないですからね。
特にライブに慣れていない人たちだと、PAさんにお任せするしかないですよね。
経験値がないから、自分たちで何とかするっていうのも難しい。
だから、安心して任せられるPAさんじゃないと、って思うんです。
あなたがライブをするライブハウスは、本当にお任せできるPAオペレーションをしてくれていますか?
ここをこうした方がいいとか、そういうアドバイスをそのPAさんはしてくれますか?
ホール側で音を客観的に聞いて判断して、どうした方がいいとかを伝えてもらわないと、ステージ上の本人たちには何もわからないですよね?
わからないまま、音が変なままで、いいんですか?
私は、そこが聞こえない、そこがキンキンうるさい、とかいうのを是正するべく、バンドさんにこうした方がいい、というアドバイスとかお願いとかをするんです。
そこを改善しないと、聞こえるべきところが聞こえなかったり、耳障りだったりしますので。
これは、バンドさんのことを思って、やっています。
せっかくバンド練習を頑張ってきたんだから、ちゃんとそれがいい形でお客さんに伝わらないと。
そういった部分を評価していただけるのであれば、そこに価値があると思っていただけるのであれば、うちでライブをやって欲しいんです。
そしてうちの店は小規模店にありがちな、ノルマなしとか、安い参加費だけでライブができるとか、そういうのとは違います。
が、なぜ違うのか、わかっていただけますか?
そういう店が格安なのは、特にちゃんとしたサービスを提供していないから、なんですよ。
うちの様な小規模の他店だと、多くがPA操作は適当だと思います。
ほぼ何もしていないに等しいと思います。
それが格安の理由です。
私は、自分だったらちゃんと「カッコよくライブをやりたい」と思っているから、うちを利用してくれるバンドさんにも「カッコよくライブができる」サービスを提供したいんです。
その思いで、ライブハウスをやっています。
もちろん、高いお金を払えば、それなりのライブはできると思います。
値段の高いところは、サービスの質がいいから、高いんです。
でも、お手軽なサイズ感とお手軽な値段で質のいいライブをやるとなると、かなり選択肢は少なくなってしまうはずです。
だから、うちはこのサービスをやめられないんです。
うちの店がなくなっちゃったら、バンド練習の「成果をちゃんと披露できる」ライブハウスって、あとはいったいどこなの?ってなことになってしまいます。
ある意味、使命を感じています。
そんなJAM SESSIONで、ライブをやりませんか?
JAM SESSIONでは土日祝日に不定期で、毎回2〜4組のブッキングライブを、企画しています。
ジャンルは、ロック系、ポップス系、歌謡曲、などなど。
ジャンルを揃えたり、あえてごちゃ混ぜにしたり。
リハ20分、演奏持ち時間40分(転換別)、使用費20,000円で、やっています。
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