ベースさんは納得しないかも…だけど
このサイトの別記事では、ベーシストさんは音作りとかマナーでそんなに問題がある人はいない、的なことを書きました。
あるとすれば、低音出し過ぎ、ということ。
確かに、この低音出し過ぎというのは問題です。
100kHz辺りは上げないで
ベーシストさんって100kHzあたりの低音を出したがる人が多くて、なんならネット上の「ベーシストのための音作り指南」的なサイトにも、「100kHzあたり」を上げろ的なことを書いていたりもして…(汗)。
でもね、この100kHzあたりの帯域の音って、観客側で聞いていると、何弾いているかわからないんですよ。
可聴域の下の方で、音として何となく聞こえはするんだけど、何弾いているかまではよくわからない、的な。
前に、あまり音作りが分からなくて…っていうベーシストさんと話す機会がありまして、「腹にズドンとくる音が欲しい」とおっしゃっていたんですね。
その「腹にズドンとくる音」というのが、100kHzあたりの低音のことなんだと思うんです。
なんかね、その帯域って、ズンズン・ズンズンと振動は伝わってくるんですよ。
でもね、その帯域だけだと、何を弾いているか全くベースラインがわからないんです。
聞こえないんですよ。
聞こえないから音量を上げる、そうすると音圧が上がるから他のパートが聞こえなくなる、バンドアンサンブルが全体的に分離の悪い、何弾いているかわかりづらい爆音の塊になるんですね。
一方で、プロのベーシストさんとお仕事をすることもあるんですが、概ね低音ばかり出すという人はいなんですね。
ご自身のベースラインが、何を弾いているかわかる様な音作りをします。
美味しい音作りが、よくわかっているんですね。
PAをやっていて、やはりプロの方が楽なんですよ。
中域を出して下さい
中域を、出して欲しいんですよ。
400kHzとか、それ以上とかの。
MidとかHiとかですね。
中域を出していただけると、何を弾いているか、聞こえるんです。
低域を、カットしましょう。
Loを、出したがらないで下さい。
Loなんて、切っちゃっても大丈夫です。
どうせ聞こえていないので。
アンサンブルの中じゃない、ベースだけを単体で聞いた時に、バキバキするくらいの音の方がいいです。
単体だと「変な音」って思うかも知れませんが、アンサンブルだと、それくらいの音じゃないと埋もれてしまうんですよ。
せっかくベースを練習しているんだから、その成果がちゃんとお客さんに伝わった方がいいですよね?
それとも、自分の下手クソを誤魔化すためにズンズン・ズンズンと、何弾いているかわからない音で押し通しますか?