リハをなめてませんか?
「リハをなめてませんか?」なんて言うと、攻めた感じになりますかね(笑)。
別に、怖い感じでお話進めていきませんからね!
ライブの時のリハーサル、いわゆるリハが、なんで必要なのか、ということです。
それによって、本番の演奏の音のバランス等が決まってしまうから、必要なのです。
リハって、とても重要なのです。
よくうちの店の利用にあたって、「リハは適当でいいです」から、その分バンド詰め込んで「安く使わせて下さい」的な要求をしてくる方がいます。
ほんと、何度もその様な要求をされました。
が、今では、会場使用費を「ケチるため」のバンドの詰め込みをお断りする旨を明文化しているので、その様な要求がなくなりました。
そういう方は、リハをなめているんですよね。
リハなんて、なくてもいいと思っている。
リハがどれだけ重要な意味があるのかを、全く理解していないのです。
よく他店のライブを観に行っても、バンドメンバーが各々出したい音量を出して、ガチャガチャと何演奏しているかよくわからないけどとにかく爆音、みたいな状態に出くわします。
といった様な記述を私は何回もしているので、「またこの話題かよ」っていう方も、いることでしょうが…(苦笑)。
ですが、リハをちゃんとやっていないライブだと、そんな感じになってしまうんです。
リハの時に音のバランスの悪さを修正しないと、聴いていて「いい感じ」にはならないのです。
もちろん、音のバランス云々てとても感覚的な話ですし、ちゃんとわかっている人の方が少ないので、バンドさんとしては「いい音のバランス」でライブをすることよりも、とにかく出したい音量で「自分が」気持ちよく演奏したい、という願望を叶えることが重要なら、まさにリハってあってもなくてもいいものなんですよね。
ですから、そうであるなら、この文章自体が意味がないものになてしまうのですが…。
で、ですね、何が言いたいのか。
リハは、本番の演奏のために音のバランスを決めて、聴いている人にいい状態で演奏を届けるられる様にする調整の場なのです。
その調整というのは、テキトーにPA席に座っているだけでできる「簡単なオシゴト」ではないのです。
ただ、バンドさんから見ると、ただ座ってるだけで、大したことをしていない様に見えると思います。
実際、リハの時にほぼ何もしていないPAさんがいるのも知っています。
その結果が、あの、音のバランスの悪いライブなのですから…。
でも、真剣にリハで音作りをすると、それはものすごい神経を使う作業なのです。
本番の演奏時間が何分あるかは、あまり関係ないのです。
リハをするバンド数がいくつあるのかが、PAさんの負担というか、労働なのです。
だから例えば、本番の演奏時間を短くするから安くしてくれ、は、違うのです。
1バンドのリハをやることに、労働単価があるということを、知って下さい。
このバンドは演奏時間が短いから、リハもテキトーで、も違います。
演奏時間の長さに関わらず、リハは真剣勝負です。
そこに、PAさんは、リソースを注ぎ込むのです。
ということがわかると、みなさんの考え方も違ってくるのではないでしょうか?
おそらくほとんどの人が、ここら辺の話を勘違いしていたと思います。
リハは重要だし、PAさんの労働として一番大変なのがリハだし、ライブハウス側がお金を取るべきはその部分なのです。