お年を召されると音作りがキリキリになる問題
これね、非常に言いづらい話なんです…(苦笑)。
50代以上のギタリストさんの出音の、高音域がキツすぎる、ということがよく発生しています。
もう、音作りが「キリキリ」する様な感じなのです。
どういうことかというと…。
年をとると高域の音が聞こえづらくなるので、音作りで高域を必要以上に上げてしまう、ということなんですね。
高域を上げないと、自分の弾いている音が聞こえないということです。
「モスキート音」がナンチャラって話、10年くらい前に話題になりましたよね。
若者は高音域が聞こえるけど、年寄りには聞こえない、っていうやつ。
だから、コンビニの周りにタムロするヤンキー達を追い払うために、モスキート音を爆音で流せばいい、っていう話です。
原理は、ネズミよけと同じですけどね(笑)。
そう、年をとってくると、高音域が聞こえなくなる人が多いのです。
でもこれって、言いにくいですよね(苦笑)。
あなたは老化しているから高域が聞こえないんですよ、って、事実ですけど、そりゃなかなか言えんわ…。
実際にうちでライブをやってくれるギタリストさんで、もう耳が痛い感じのキリキリ音を出してくる人が、結構いるのですよ。
一応こちらとしては高音域がキツい旨をお伝えするのですが、音を修正してもらうとそのギタリストさん今度は、自分の音が聞こえないとのたまうのです。
そうですよね、そもそも聞こえないから高域を上げているんですものね。
ん〜、でも、耳をつんざく様な高域は、聞くに耐えない…。
耳が痛いっす。
これはもう、なかなか解決のしようがないんですよね。
どうしたもんか。
イヤモニか補聴器でもつけてもらうか…。
ただ、お年を召されたギタリストさんは、こういうのを自覚しておく必要があります。
「何だよ、こっちは聞こえないから音を上げているだけなのに」って思っているだけで自分の耳に原因があることがわかっていないとしたら、それはお互いの不快感につながりますので。
周りも全員お年を取られていれば誰も気にならないかも知れませんが、普通なら耳が痛い思いをしている人はいますよ。
まず、自分に問題があることがわかっていれば、誰かに何かを言われてもムカついたりはしないで済むと思います。
もしあなたのバンドのギタリストさんがこの様な状態の人なら、この記事のリンクを送ってあげて下さい。
記事を書いた私が、嫌われ役を引き受けます(笑)!
ちなみにこの記事を書いておる私こと村田も、50代の(元)ギタリストです。
が、ネズミよけのモスキート音は、聞こえております。
とはいえ、前ほど不快感を感じなくなってきているので、段々聞こえなくなってきているかも知れないですね。